2016年12月初旬、鎌倉紅葉巡りの続きです。

北鎌倉の建長寺について、歴史・見どころ・拝観料・アクセスなどをまとめました。

円覚寺を後にし、建長寺に向かいます。

（※前回の記事「鎌倉紅葉散歩１ | 円覚寺の見どころ（本尊・庭園・舎利殿等）を解説します」）

道は一本道、北鎌倉駅から徒歩15分で建長寺に着きます。

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建長寺の歴史

鎌倉には禅寺（臨済宗）に設けられた五大官寺があり、鎌倉五山と呼ばれています。

鎌倉五山：（建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺）

建長寺は、鎌倉五山の第１位の臨済宗建長寺派の大本山になります。
日本で最初に建立された禅寺で、けんちん汁発祥の寺院でもあります。

参考記事

東京国立博物館「禅—心をかたちに—」に行ってきたので解説します

（※禅宗の基礎知識と建長寺について、ちょっとだけ触れています。）

円覚寺の見どころ

総門

広い駐車場スペースを抜けて総門へ。

総門は巨福門とも呼ばれていて、額を見ると「巨」の字に点が加えられています。

この点は「百貫点」と呼ばれ、字のバランスを整える目的があり、百貫の価をそえたものといわれています。

総門をくぐり、受け付けへ。

この場所を通ると、空が高く感じられます。

拝観料は、大人300円、子供100円です。

ハイキング目的で入山する場合も納めるそうです。

建長寺の境内図です。

境内は「建長寺境内」として国の史跡名勝に指定されています。

三門

建長寺の三門へ。

先ほど巡った円覚寺の三門と似ていますが、建長寺のほうが雰囲気が豪華です。

建長寺三門は国の重要文化財に指定されています。

三門は三解脱門の略で、空・無相・無作を表した門をくぐることによって、あらゆる執着から解き放たれることを意味するそうです。

通り過ぎてしまったので、チラッとしか見ていないのですが、「神通力がすごい」「なでると良い」みたいなことが書いてありました。

建長寺専門道場

嵩山門から先は修行道場のため、一般人は行かれません。

梵鐘（ぼんしょう）

国宝の梵鐘で、1255年に鋳物師・物部重光が鋳造したものです。

蘭渓道隆（大覚禅師）による「建長禅寺」の銘文が浮き彫りにされています。

柏槇（びゃくしん）

蘭渓道隆（大覚禅師）の手植えと伝えられている柏槙（びゃくしん）の大樹があります。

創建当時から760年もの歳月と幾度かの火災を生きぬいてきた貴重なものです。

仏殿

国の重要文化財で、本尊の地蔵菩薩を安置した仏殿です。

法堂（はっとう）

仏殿の後ろには、禅宗以外の寺院の講堂に相当する法堂があります。

鎌倉最大級の木造建築で、2005年に重要文化財に指定されました。

内部には千手観音坐像があり、その手前にお腹が凹んだ仏像があります。

この仏像はラホール中央博物館所蔵の釈迦苦行像のレプリカです。

2005年愛知万博に陳列された後、パキスタンより寄贈され安置されたそうです。

天井画は、鎌倉に住んでいた日本画家・小泉淳作による雲龍図です。

法堂のそばに紅葉のスポットがありました。

唐門（からもん）

国の重要文化財になっているゴージャスな？唐門です

唐門とは、屋根が唐破風（反曲した曲線状の破風）になっている門のことだそうです。

2011年解体修理がほどこされ、移築当時の姿が再現されました。

（※仏殿と唐門は、徳川秀忠夫人崇源院霊屋から移築されています。）

唐門の隣に方丈の玄関口があります。

庭園・方丈

庭園・方丈の拝観入口です。

履物は入口に置いてある袋に入れて各自で携帯します。

「龍王殿」とも呼ばれる方丈はがらんとしていました。

ここでは曜日や時間帯によって、坐禅会や写経会が開催されています。

坐禅の坐り方がありました。

庭園は蘭渓道隆（大覚禅師）の作庭で、創建当時からあります。

1932年「建長寺庭園」として国の史跡名勝に指定されています。

なにやらメンテナンス中でした。

境内の一番奥（10分くらい歩く）に「半僧坊」という天狗像が祀られているのですが、気が付かず見れませんでした、残念（笑）

朱印所

入口の受付の向かいに御朱印があります。

そこに、禅Tシャツが売られていました（イラストの人物は達磨さん）。

建長寺には30分程ほど滞在しました。

紅葉はそんなになかったです。

次は鎌倉方面に行きます。（続き）