東京国立博物館「平安の秘仏」の混雑状況と櫟野寺の大観音を見た感想です

2016年9月13日から上野・東京国立博物館で開催されている特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」に行ってきました。

「平安の秘仏」の混雑状況や展示内容、見た感想をまとめましたので、これから見学する方の参考になれば幸いです。

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

特別展「平安の秘仏」の開催場所は東京国立博物館の本館です。

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

東京国立博物館の本館(日本ギャラリー)入口です。

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「平安の秘仏」の概要

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」は、櫟野寺所蔵の重要文化財の平安仏20体が、初めて全て出陳された展覧会です。

特に、普段は固く閉ざされた厨子に安置されている本尊「十一面観音菩薩像」は重要文化財としては日本最大の大きさを誇り、寺外で公開されるのは今回が初めてとなります。

滋賀・櫟野寺について

滋賀県 甲賀(こうか)市

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

櫟野寺がある甲賀市は、滋賀県の南部に位置します。

甲賀市は全国的に信楽焼(しがらきやき)や甲賀忍者の地として知られています。

歴史的には約1300年前の奈良時代、聖武天皇がこの地に紫香楽宮を造営しました。

ちなみに市名の発音は「こうが」と濁らずに「こうか」と発音するのが正式です。

櫟野寺(らくやじ)

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

櫟野寺は伝教大師最澄が櫟(いちい)の生木に十一面観音座像を刻んで安置したのが始まりと伝えられている天台宗のお寺です。

本尊「十一面観音菩薩像」は本来、33年に1度しか開帳されない秘仏となります。

櫟野寺ホームページ

「平安の秘仏」の混雑状況と展示内容

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」展示室の入口です。

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

入口は少し混雑していました。

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

音声ガイドは、いとうせいこう&みうらじゅん。

普段、音声ガイドを使用しない人も多いかと思いますが、「平安の秘仏」に限っては音声ガイドの使用をおすすめします。

理由は後ほど説明します。

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

展示室に入ると、部屋の中心に巨大な大仏がドーンと据えてあります。

一体どうやって運び込んだのかが気になります。

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

中心の大観音の周りに、中小の大仏がぐるりと並べてあります。

仏像20体、これが今回の展示の全てなので、展示室一室で完結しています。

中は結構混雑していましたが、展示スペースが狭いので必然的に密度が高くなってしまうんですよね。

見方によっては、すぐに見終わってしまうかも。

音声ガイドを勧めた理由は、いとうせいこう&みうらじゅんがラジオトークのような感じで仏像の説明をしてくれるので、少ない展示でも多少はじっくり鑑賞することができるからです。

「平安の秘仏」映像コーナーと特設ショップ

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

展示室を出ると、映像コーナーと特設ショップに誘導されます。

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

グッズの写真を撮りわすれましたが、真面目系、可愛い系、シュール系のグッズがありました。

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

映像コーナー。

櫟野寺の住職さんの姿や甲賀市の風景などの映像です。

内容としては最後より最初に見ておいた方が良い内容でした。

実は映像コーナーは一般の人も通り抜けできるオープンスペースにあるので、最初に立ち寄ることも可能かと思います。

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

甲賀の忍者をさりげなくアピール。

平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

甲賀の信楽焼?の忍者狸が置いてありました。

「平安の秘仏」 の感想

展示室がワンフロアだけだったことに驚いたのが正直なところです。

その分なのか、チケット価格も安く設定されていますね。

音声ガイドのいとうせいこう&みうらじゅんのゆるいトークが良かったです。

甲賀という場所について認識できた展示会でした。

東京国立博物館では特別展のチケットで総合文化展も見学できるので、平安の秘仏を見た後は本館の日本ギャラリーをじっくり鑑賞することができました。

■ 基本情報
  • 名称: 「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」
  • 開催期間: 2016年9月13日~12月11日
  • 開館時間: 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
  • 入館料: 一般1,000円
  • 開催場所: 東京国立博物館 本館特別5室
  • 電話番号: 03-5777-8600
  • 美術館URL: http://www.tnm.jp/
  • 特設URL: http://hibutsu2016.com/

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